Claude Code: Best practices for agentic coding

概要

この記事は、Anthropic が提唱する Claude Code のベストプラクティスについて記載します。

1. セットアップのカスタマイズ

CLAUDE.md ファイル

プロジェクトに関する情報を Claude に伝えるための設定ファイルです。会話開始時に自動で読み込まれます。

記載すべき内容：

  • よく使うコマンド（ビルド、テスト、リント等）
  • コーディング規約
  • 開発環境の注意点
  • プロジェクト固有のルール
# Bash commands
- npm run build: プロジェクトをビルド
- npm run typecheck: 型チェックを実行

# Code style
- ES modules (import/export) を使用、CommonJS (require) は使わない
- 可能な限りimportを分割代入する

# Workflow
- コード変更後は必ず型チェックを実行すること
- パフォーマンスのため、単一テストを優先して実行

配置場所：

場所 用途
リポジトリのルート チーム共有（推奨）
~/.claude/CLAUDE.md 全セッション共通の個人設定
子ディレクトリ 必要に応じて動的に読み込み

改善のコツ：

  • # キーで Claude に自動追記させる
  • 「IMPORTANT」「YOU MUST」で遵守率向上
  • 定期的に効果を検証して調整

2. おすすめワークフロー

A. 探索 → 計画 → 実装 → コミット

最も汎用的なワークフロー。

ステップ 内容 ポイント
探索 関連ファイルを読ませる 「まだコードは書かないで」と明示
計画 解決策を考えさせる 「think」「think hard」で思考を深める
実装 コードを書かせる 計画に沿っているか確認させる
コミット PR 作成まで依頼 README 更新も同時に

重要: ステップ 1-2 を省くと品質が低下しやすい。

B. テスト駆動開発（TDD）

テスト作成 → 失敗確認 → コミット → 実装 → コミット
  • 「モックは使わないで」と指示
  • 「テストは変更しないで」と実装時に明示
  • Claude は明確なゴール（テスト合格）があると自律的に改善を繰り返せる

C. ビジュアル駆動

デザインモック提供 → 実装 → スクリーンショット確認 → 改善 → コミット
  • Puppeteer MCP などでスクリーンショット機能を追加
  • 2-3 回の反復で大幅に品質向上